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リーダーシップ力③

リーダーが仕事を任せた後、部下のフォローも大切です。一方通行で指示を出しっぱなし、放置しっぱなしという状況があってはいけません。毎日とは言わないまでも、適切なフィードバックが必要になってきます。それによって、部下は見てくれているという安心感が生まれます。

あるテレビコマーシャルで、女性上司にプレゼン資料の確認を依頼した際、書類も見ずに任せたという上司に対して、何も見てないじゃないですかと食いつく部下がいます。でも上司は、がんばっていた姿をみれば、たとえそれが躓いたとしても信頼しているという暗黙のメッセージを見せるシーンでした。

とてもかっこいいですね。コマーシャルであったとしても、現実としてあってもおかしくない話だと思います。ここまで信頼をおける上司と部下の関係性はとても強固な結びつきを得ることでしょう。

この背景には「承認」というキーワードがあります。常に部下のことを見ているよというメッセージを上司は発信する。それが、仕事の成果につながりモチベーションのアップにもつながります。さらに広い視点でみると、メンタルヘルスも向上し、離職も抑制されるという研究もあります。

人は誰しも認められたいという承認欲求を持っていますが、日本人はそれを表に出すことが上手ではない人種と言われています。もちろんほめる方も慣れていないという現実もあります。

一言声をかけることで大きな成果が現れる「承認」という行為。まだまだ見直す価値はあると考えています。