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リーダーシップ力④
前回に引き続き、「承認」をテーマに考えてみます。
「やってみて、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」
有名な、山本五十六の名言です。でも、この言葉には次のように続くのをご存知でしたか。
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
ここでも「承認」の言葉が使われています。誰でも認められたいという「承認欲求」を持っていますが、日本人はほめられることには慣れていない人種とも言われています。人から認められることで、自己肯定感(自尊心)や自己効力感(有能感)が満たされると、同志社大学の太田肇先生は研究されています。さらに認められることで、内発的モチベーションがアップし、仕事や組織への一体感や評価・処遇に対する満足度も上昇するとしています。そして、今度は自分から積極的に努力して成長するようになり、組織としては生産性アップも期待できることになります。
「承認」は、こういった人や組織に対してプラスに働く効果をもたらしてくれます。
では、「承認」と簡単に言っても、実際にどのようなことをすればよいのでしょうか。はじめは、気持ちをこめて挨拶をすることや、小さな行動をほめることなどがあげられます。そんなこと普段からしているよという方もいらっしゃることと思いますが、意外に見過ごしてしまう場面も多いと思います。
簡単なことと思っていても、実際の場面を振り返るとできていないこともありますので、そんな普段の行動から変えてみてはいかがでしょう。