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労務管理力①人材教育
現在、日本における人事管理上の問題点、課題点は、多様な雇用環境の中で様々な変化をしています。非正規雇用者が全体の3分の1になり、教育も不十分になってしまったことから労働力が落ちていることは前回述べました。雇用環境が変化している中でも女性が辞めなくてもよい環境、高齢者が充実して働ける環境を作ることが進められていることもご存じのことと思います。
大手企業であれば新卒採用によって、多くの新しい人材を確保することも可能ですが、中小企業においては中途採用がメインになってきます。新卒採用の場合は、自社の社風に染めやすい反面、教育費用がかかるというデメリットもあります。しかし、中小企業でも教育の負担がなくなるわけではなく、誰がどのように育てていくのかという課題は存在し続けています。
短期間で成果を求められやすい中途採用は、費用対効果の面でも明確化するよう求められることも増えてきています。人材育成については、企業の競争力を高めることに信念を持ち、中長期的に進めていくことが大切です。
人を育てることで、その企業のアイデンティティが高まり、企業体としてのアピールを強くすることができます。魅力ある職場であることでより良い人材を確保できることにもつながります。また、さらに活気あふれる職場が人を育ててくれます。今働いている人たちが、10年後の企業を支えてくれる原動力です。その原動力となる従業員に支持される企業になることが、誇りをもって働くことにつながっていきます。
従業員一人ひとりが当事者意識をもって動いてくれることで、企業としての一体感が作れますので、採用からの教育、さらには能力開発といった面での人事労務管理が、今後の人事の課題であると考えます。